【TRITICUM トリティクム】古代小麦を使ったアトリエ
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ノルマンディー地方ルーアンにTRITICUM(トリティクム)という団体が、この地方の生物多様性と、食物の継承を維持していくための活動をしています。団体は古代の穀物や地元の穀物の種を保存、そして栽培をしています。また穀物栽培やアグロエコロジー(生態系に合った農業)の知識やノウハウを再発見するためのアトリエなどを開催しています。
そのTRITICUM(トリティクム)が、3月上旬、ルーアンにて古代小麦を使ったアトリエを開催し、石川芳美が参加しました。
石川は団体の会員でもあります。
この日は、11種類の古代小麦を使い、パン作りをしました。
11人の参加者の中、石川の他に熟練した技能と経験・知識がある職人は2人。
石川はアマチュアの参加者に時折アドバイスをしながらも、それぞれの小麦に向いた製法を見つけていきます。
パン、パン作りに精通する石川ですが、初めて触る小麦もありました。
それぞれの小麦は違い、特徴があり、とても興味深いものだったようです。
屋外に用意された窯で、成形した生地の焼成に入ります。
11種類の焼きたてのパンの香りに包まれる中、地元の古代小麦の生産者たちも加わり、様々な意見が交わされ、朝から終日行われたアトリエは終了しました。
その土地で栽培された古代小麦の研究は、普段から自然環境問題に積極的に取り組み、パンに対する深い情熱を持つ石川にとっても、新たな学びと再発見になりました。
このアトリエは年に一回の開催ですが、また次回、古代小麦の研究・古代小麦を使用したパンの開発について皆様にお話し出来ることを楽しみにしています。